災害公営住宅の物理的居住環境は戸建・長屋と集合住宅で異なり、社会的環境は居住地域により異なることが示唆された。災害公営住宅住民の精神健康度不良者は一般人口よりやや多く、震災後間もない期間の体調不良による影響が長期化し、更に社会経済的要因が寄与していることが示唆され、低身体活動や睡眠障害がある場合は精神健康度不良を念頭においた対応が必要と考えられた。災害公営住宅住民の主観的健康感不良者は一般人口よりやや多く、心身の健康状態だけでなく経済状況が不良であることが示唆された。 精神健康度不良や主観的健康感不良は居住環境・居住地域による違いを認めなかった。
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