老健施設に入所された認知症者に対するリハビリテーション介入は、2006年の認知症短期集中リハビリテーション加算設定以来、個別で認知刺激や認知練習が内容の中心となっていた。近年、身体活動が身体機能以外に与える影響が注目されている中、施設入所認知症者の身体活動が与える影響を検討した研究は少ない。 本研究では、老健施設に入所する認知症高齢者がどの程度の活動性となっているのかを明らかにし、身体活動を取り入れた運動介入の効果を検証した。認知症者の運動に対するアドヒアランスを高める方法として、小集団での実施を試みた。今後は認知症者の身体活動による効果を引き出すための要因を検討することが課題である。
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