前十字靭帯(ACL)の損傷は、スポーツをする人々にとって非常に重大な影響を及ぼします。傷害の発生からスポーツ復帰するまでに平均9か月ほどの時間を要し、復帰したとしても競技レベルを下げざるを得ないケースも多くあるためです。前足部での接地フォームの指導により、ACL損傷の発生リスクを下げる可能性が示されたことは、学術的、社会的な意義があります。しかし、本研究では、フォームの指導前後において、傷害発生率に変化が認められませんでした。傷害の発生には、トレーニング負荷や疲労度、環境など、多くの因子が関わっていることが原因とも考えられるため、今後はこれらについても併せて検討をしていく必要があります。
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