研究課題/領域番号 |
17K18074
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
知能情報学
生態・環境
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
大平 哲史 青山学院大学, 情報メディアセンター, 助教 (60711843)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 罰 / 報酬 / 協力 / 空間囚人のジレンマゲーム / マルチエージェントシステム |
研究成果の概要 |
本研究は、ソーシャルメディアの参加者がハーモニアスに協力するために必要となる枠組みに関する知見を得ることを目的とする。具体的には、個人の合理的な選択が社会にとって非合理な結果となる社会的ジレンマの理論モデルを用いて、参加者であるプレイヤーの寛容度に個人差があり、プレイヤーの行動戦略と相互依存関係が動的に変化する状況において、協力が成立するかどうかを調べた。その結果、研究代表者が提案した罰のシステムにより、そうした状況においても、高いレベルの協力とプレイヤーの平均利得の大幅な向上を実現できることが分かった。
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自由記述の分野 |
知能情報学、ソフトコンピューティング、生態学および環境学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者が提案した罰のシステムは、既存研究で提案された類似のシステムとは大きく異なり、人間の「不平等な状態を好まない」という選好をうまく表現した、独創的なシステムである。そして、プレイヤーの行動戦略と相互依存関係が動的に変化する状況において、高いレベルの協力とプレイヤーの平均利得の大幅な向上を実現できる。こうした複数の要素が動的に変化する、共進化と呼ばれる状況でも、研究代表者が提案した罰のシステムによって協力が成立することを示せたという点で、本研究の学術的および社会的意義は大きい。
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