研究課題
若手研究(B)
糖尿病慢性合併症におけるサリューシンβの病態生理学的意義の解明を目的とし行った。遊離サリューシンβのより精度の高い測定系を構築した。この新たに構築した測定系を用いて糖尿病患者の遊離サリューシンβを測定し、136例の糖尿病患者において遊離サリューシンβの病態生理学的意義を検討した。結果、遊離サリューシンβは年齢、性別などの患者特性で明らかな変化はなかったが、腎機能と相関した。一方で糖尿病慢性合併症、特に糖尿病性腎症の進展と関係する可能性が示唆された。
内科系臨床医学・内分泌学・代謝学
今後さらにサリューシンβの病態生理学的意義を明確にしていくことにより、サリューシンβが糖尿病慢性血管障害の新たなターゲットマーカー、ひいては糖尿病合併症の進展予防薬開発のための創薬シーズになる可能性も期待される。