研究実績の概要 |
プライマリ・ケア領域でも迅速に施行可能な身体所見, 超音波検査によって横隔膜の動的評価を行い, それがGOLDの重症度基準と相関するかを検討することで, COPDの早期発見を最終的な目標としている研究である. H29年度は倫理委員会へ研究内容の申請を行い, 当初集積する予定であった健常者, 特発性肺線維症の患者さんは除外するよう指摘を受けたため, そのように研究計画書を変更し, 調整した. 本研究の意義や実際にどのように役立つ可能性があるのかについて, 患者さんにも理解できるような表現へ変更した.また, 採血検査を行うことについて, 侵襲を伴うため, その可否が焦点となった. COPD患者さんはサルコペニアも伴うことが知られているため, 筋力低下が全身で生じていることなのか, 横隔膜のみで生じていることなのかを鑑別する目的で, サルコペニアを表現していると考えられる筋の炎症性マーカーを測定必要があるとし, 承諾を得た. COPD患者さんの集積のための準備を行い, 次年度から集積を行う外来の体制整備, 医局員への周知を行った. 患者の集積を行うには至らなかった.
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