研究実績の概要 |
合計26例の集積を行い、第61回呼吸器学会学術講演会にて結果の発表を行った。横隔膜超音波検査によるパラメータについて、COPD Stage1,2と3,4との比較を行ったが、有意な差は得られなかった。しかし身体所見においてはポンプの取っ手運動の消失、呼吸補助筋の肥厚、心尖拍動の剣状突起方向への偏位において有意差を認め、またこれらの項目はロジスティック回帰分析においても、それぞれオッズ比8.25、28.3、18.8でStage3,4らしい(p<0.05)という結果を得た。また、身体所見5つ(前記3者に加えてバケツの取っ手運動の消失、吸気時鎖骨上窩の陥凹を加えたもの)のスコアリング(それぞれ1点)によってStage3,4の診断が出来るかをROC分析を行ったところ、2点以上でAUC 0.946(感度91.7%. 特異度76.9%)の診断性能があると考えられた。今後、このスコアリングの外的妥当性を評価することを検討している。
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