研究課題
若手研究(B)
COPD患者25症例を横断的に集積し(75歳、%1秒量44.6%:中央値)、身体所見の総得点(Total Abnormal Physical Signs: TAPS)、と安静呼吸時の超音波検査によって評価した右横隔膜のパラメーター (吸気時の横隔膜壁厚、呼気時の横隔膜壁厚、壁厚の変化率)の、閉塞性換気障害との相関や、GOLD Stage 3,4の閉塞性換気障害を診断する性能についてノンパラメトリックな解析を行なった。AUCはそれぞれTAPS 0.93、吸気時壁厚 0.63、呼気時壁厚 0.61、壁厚変化率 0.49であった。TAPSと%FEV1は有意に相関した(r = -0.81)。
慢性閉塞性肺疾患
健常者とCOPD罹患者の鑑別を目的とした研究では, 横隔膜超音波の有用性が他の探索的研究で示されている. また, COPD内での評価も他国で行った論文も出版され, 本研究と結果は類似していた. 身体所見については, 今まで総得点の診断性能を感度特異度という形で報告したものはなかったため, 今後のより妥当性の高い研究へとつながる可能性がある.