新生児医療の進歩に伴い早産児の生存率は飛躍的に向上した。しかし、早産児に特有の合併症が認められるようになった。その多くは未だ発生機序が不明である。我々は初めて、超低出生体重児が思春期にかけて多血になることを報告している。その発症機序は全く不明であった。本研究では早産児の治療に頻繁に使用される糖質コルチコイドに着目した。本薬剤は治療に必須であるが、その長期的な影響については不明な点が多い。我々は糖質コルチコイドがマウスにおいて腎臓の毛細血管発達に影響を与えることを発見した。その詳細は分子機序は今後解明予定である。
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