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2019 年度 研究成果報告書

抗RANKLモノクロナール抗体投与後の低Ca血症の検討 ―新規予測因子の開拓-

研究課題

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研究課題/領域番号 17K18114
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 医療系薬学
整形外科学
研究機関昭和大学

研究代表者

石川 紘司  昭和大学, 医学部, 助教 (40794946)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードデノスマブ / 抗RANKLモノクローナル抗体 / 低Ca血症 / 骨転移 / 骨粗鬆症 / 骨代謝回転
研究成果の概要

骨転移予防に抗RANKL抗体は広く用いられ、注意すべき合併症に低Ca血症がある。本研究では、低Ca血症予防のため、活性型VitD製剤(ALF:1.0ug)とCa製剤(600mg)の十分な補充療法を行い治療を開始した。それにも関わらず、CTCAE gradeでGrade1以上の低Ca血症を21.4%に認めた。一方で、症状を呈するGrade2の低Ca血症は2.4%であり重篤な症状は予防できていた。また、新たな知見として、治療開始時に高代謝回転を有する患者は低Ca血症の発生に注意すべきことが判明した。高代謝回転を呈する患者に治療を行う際は、定期的な血清Ca値のモニタリングが重要である。

自由記述の分野

整形外科、脊椎外科、骨粗鬆症、骨転移、骨代謝

研究成果の学術的意義や社会的意義

担癌患者の骨転移を予防するために抗RANKL抗体は広く臨床で用いられている。
本研究における最大の意義は、骨代謝マーカーを用いることにより、抗RANKL抗体をより安全に投与することができるようになったということである。さらに、厳密に補充療法[活性型VitD製剤(ALF:1.0ug)とCa製剤(600mg)]を設定した研究も過去に少なく、補充療法を決める際の指標になる。投与時に高代謝回転を呈するような患者は十分な補充療法の元、血清Ca値のモニタリングが推奨される。

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公開日: 2021-02-19  

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