研究課題
若手研究(B)
まず遺伝/ゲノム看護実践能力の概念化を試みた.その結果,がん医療における遺伝/ゲノム看護実践能力には,少なくとも7つの概念があることを確認し,これを「遺伝/ゲノム情報の利活用」「家系成員を含めたがん予防」「遺伝/ゲノム関連資源の調整」「個人の多様性に向き合う姿勢」「基本的責務の遂行」「遺伝/ゲノム医療知識の獲得」「遺伝/ゲノム医療への貢献意識」と命名した.この概念枠組みを用いて自己評価尺度の開発を試み,現在までに12項目からなる尺度を開発している.
生涯発達看護学,地域看護学
本研究成果の学術的社会的意義は,1)遺伝看護実践能力の数値化が可能となり,能力に応じた教育方略が検討されやすくなること,2)遺伝看護実践能力の概念が言語化されることにより,国民に分かりやすく遺伝看護が示されること,3)本尺度を通して得た遺伝看護実践能力により看護師の専門性発揮を促進する可能性があることの3点である.