研究課題/領域番号 |
17K18127
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
富田 晃一 東京医科大学, 医学部, 助教 (10647267)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 生体腎移植 / 腎動脈 / グラフト / 再建 / シミュレーション |
研究実績の概要 |
本研究では、生体腎移植におけるグラフトの副動脈の再建の要否を決定する事を目標としている。必要な症例の集積および3Dシミュレーションを含めた解析は概ね終えており、具体的にシミュレーションを行う技術および体制は確立した。既に実際の術前症例で一部シミュレーションを行っており、その有用性を確認している。
研究内容に関しては大部分で目処が立っており、現在英文論文を執筆し投稿中である。これまで複数の英文論文に投稿してきたが、残念ながらいずれも受理されるまでには至っていない。本邦においては本研究のような腎ドナーの綿密な術前評価に一定の評価を受けていると思われるが、一方で海外では本研究の有用性について必ずしも十分な理解が得られていない。
投稿した多くの英文雑誌で研究の有用性や客観性について疑問が呈されているが、これについてはReviewerもしくはEditorへの回答という形で理解を求めていく予定である。また必要であれば研究症例やシミュレーションの追加を試みる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予定では研究を終了し、英文論文の執筆・投稿および受理まで終えている予定であったが、残念ながら受理までに至っていない。本研究の有用性について引き続き理解を求めていく必要がある。
研究内容に関しては、シミュレーション自体は問題なくできており体制も整ったが、腎動態シンチグラフィとの融合が困難である事が判明した。技術的に3Dシミュレーション画像と組み合わせる事が難しく、改善できるかどうか検討中である。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間を延長し、引き続き英文論文の受理を目指していく。ReviewerもしくはEditorとの議論の上で、研究の修正や追加が必要であれば検討する。
また本研究内容や類似した研究について、海外での評価や位置付けを再度確認していく。海外の施設からの論文や学会発表を参考に、本研究の有用性をより示せるか模索する。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究に関し、研究の一部である腎動態シンチグラフィとの融合が技術的に困難である事が判明し、中止した事で余剰予算が生じた。次年度まで研究期間を延長し、主に英文論文への受理を目指して予算を使用予定である。必要に応じて追加研究の施行や、類似研究の確認のため海外学会への参加が必要になる可能性がある。
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