本申請課題では、セラミックス系複合材料などの高温構造部材の信頼性評価に不可欠な加熱・冷却時の材料の変形計測技術の開発を行った。画像相関法によってサファイアおよび多結晶アルミナの昇温中の変形量を計測した結果、1000℃を超えても観察・変形分布計測をできた。計測精度の改善を行なった後、有用性を示すために多層セラミックスコーティングの変形分布計測を行った。その結果、昇温中に材料の結晶化による体積変化に起因する亀裂の発生をその場観察するだけでなく、どこがどのように変形し割れが生じているかを可視化でき、本研究課題で確立した技術の有用性を示すことができた。
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