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2020 年度 実績報告書

太閤記物関連演劇作品についての基礎的調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K18162
研究機関早稲田大学

研究代表者

原田 真澄  早稲田大学, 坪内博士記念演劇博物館, 助教 (40580444)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード人形浄瑠璃 / 文楽 / 太閤記 / 古典芸能 / 近世演劇 / 歌舞伎 / 女流義太夫 / 三味線
研究実績の概要

本研究課題は、当初の予定以上の成果を得た。本研究課題の目的は、人形浄瑠璃および歌舞伎太閤記物関連演劇作品について網羅的な調査研究を行い、18世紀以後の人形浄瑠璃と歌舞伎界の相互関係を明らかにし、さらに近世演劇史全体のなかでの太閤記物の位置づけとそれらが現在に及ぼしている影響を解明することである。また、豊臣秀吉・織田信長をはじめとする戦国時代の武将達が、人形浄瑠璃や歌舞伎などの演劇においてどの様に表現されているのかを確認し、近世から現代までつづく武将らの評価・人物造形がどの様に成立してきたのかを明らかにする。同時に、近世の人々による歴史観が現在の我々に及ぼしている影響をも解明し、演劇研究のみならず、文学・歴史学の研究の進展に資することを目的としていた。
研究は恙なく進展し、太閤記物の主要な人形浄瑠璃と歌舞伎の作品が調査がほぼ完了して、近世演劇全体の太閤記物が見通せるようになった。各作品研究についても着実に成果を挙げるのみならず、テキストだけでなく図像的な観点からの研究も端緒についており、申請者の研究が一層進展していくことが期待される。さらに最終年度である2020年には、女流義太夫三味線の鶴澤寛也師の協力を得て、伝承の途切れた太閤記物である「大功艶書合」園菊砦の段を、節章が書かれた資料を利用して部分的に復曲した。費用と時間の関係から、本研究課題で復曲しえたのは三味線パートのみの復曲であったが、文字だけでは分からない登場人物の造形が鮮やかに浮かび上がってきたのである。曲全体の復曲にむけたさらなる研究が俟たれる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 信長徹底解読2020

    • 著者名/発表者名
      堀 新、井上 泰至
    • 総ページ数
      397
    • 出版者
      文学通信
    • ISBN
      4909658319

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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