研究課題
若手研究(B)
本研究は、商業メディアの企業性と公共性についての考察という観点から、NHKの受信料の合憲性やインターネット同時配信などの最近の問題を取り上げながら、日本での判例や外国での議論について検討した。その結果として、商業メディアの享有する権利構造、とくに公共放送と商業放送の競争における経済的権利の位置づけや、文化国家や文化的生存権との関連における文化的権利の位置づけを明らかにすることができた。
公法学
本研究は、ドイツ、イタリア、フランスを素材として、商業放送の自由に関する比較法的特質を明らかにした。また、EUとドイツを素材として、放送の経済的理解と文化的理解の相克についても明らかにした。こうした知見は、NHKの受信料の合憲性やインターネット同時配信を考察するうえで、重要な素材となることも明らかにした。