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2020 年度 実施状況報告書

育児期の親のエンパワメント尺度の開発ーエンパワメントのプロセスに焦点をあててー

研究課題

研究課題/領域番号 17K18186
研究機関創価大学

研究代表者

片岡 優華  創価大学, 看護学部, 助教 (70404928)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード育児期 / 親 / エンパワメント / 尺度開発
研究実績の概要

本研究の目的は、0歳~3歳の子を育てる親のエンパワメントの状態を測定する「育児エンパワメント尺度」を 開発し、その信頼性・妥当性を検討することである。本尺度は、育児をしている親のエンパワメントの程度を、個人レベルのエンパワメントと強化する要素である家族・仲間・地域社会とのエンパワメントの相互作用の視点から可視化することができる。
現在までに、育児期の親のエンパワメントについて、文献による概念分析と乳児を育児中の母親、父親に対するインタビュー調査の結果から概念を統合した。その結果、育児期の親のエンパワメントの定義について、『育児期の親のエンパワメントは、【内在するの力の信頼と活性】により、【主体的に育児する力】を発揮し、【自分らしく生きる力】を獲得する過程である。さらに、【家族との相互作用から得る力】【仲間との相互作用から得る力】【地域との相互作用から得る力】により高めることができる力である』と定義された。概念分析については、2021年度に投稿予定。
2019年度は予備調査を実施し、尺度の原案を60項目から40項目に選定し内容を精査した。
2020年度は本調査を実施した。しかし、新型コロナウィルスの影響で当初していた予定の調査が実施できず、人との接触を避ける方法として、8月~10月に住民基本台帳閲覧による調査を行った。しかし、母親・父親合わせて1944名に配布したが、回収数179名(回収率9.2%)と低く必要数に届かなかった。再度、配布方法を検討、追加調査を実施し(2020年12月~2月)、最終的には配布数3380枚、回収数670名(回収率19.82%)との結果となった。今年度は調査で終了したため、期間を1年間延長することとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本来であれば、1年延長を行った2020年度で終了する予定であったが、予備調査後、本調査に向けて施設の確保が難しく、さらに、本調査の施設依頼を行うタイミングで、新型コ
ロナウィルスの影響もあり、当初予定していた健診等での配布依頼が困難となった。また、緊急事態宣言の発令もあり、研究の依頼を行う事も難しい状況となった。
解除後に、対象自治体(2地域)からの許可を得て8月~10月に住民基本台帳からの選定・配布をおこなかったが、回収率が低く有効数を収集することができなかった。再度12月に小児科へ100件研究協力依頼を行ったが、新型コロナウィルスの影響もあり、協力が得られたのは1施設であった。他、小児歯科等の施設配布とスノーボールサンプリングも行い、3月まで調査を実施し、最終的には670枚の回収を得た。調査の予測が立たず、研究方法の変更による倫理審査などを複数回受けたことにより、想定よりも時間を要してしまった。
現在は、分析を行っており、本年度、論文投稿を予定している。

今後の研究の推進方策

本調査は終了しているため、現在分析と論文の執筆を進めている。本年度中には終了予定。

次年度使用額が生じた理由

調査が計画よりも遅延したため。

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公開日: 2021-12-27  

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