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2020 年度 実績報告書

G9aによるosteogenic frontの増殖と分化の制御

研究課題

研究課題/領域番号 17K18196
研究機関鶴見大学

研究代表者

出野 尚  鶴見大学, 歯学部, 助教 (40435699)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードG9a / Senescence / 細胞増殖
研究実績の概要

本研究は、ヒストンメチル化酵素G9aがOsteogenic frontの骨芽細胞の増殖と分化を制御するとの仮説に基づき、前駆骨芽細胞が分化へ至る過程でG9aが細胞周期関連遺伝子の発現を統合的に制御する仕組みを明らかにする事を目的としている。
令和元年度までに、in vitroで作出したG9a欠損骨芽細胞と野生型骨芽細胞を用いて、G9a欠損によって発現の変動するSenescence関連遺伝子ならびにRunx2の制御下にある細胞増殖関連遺伝子をピックアップしてきた。さらに、野生型骨芽細胞のこれら遺伝子の発現調節領域にはG9aとRunx2が共に結合することをChIP解析で明らかにし、内在性のG9aとRunx2が細胞核画分で結合することを抗G9a抗体、抗Runx2 抗体によるco-IPによって明らかにしてきた。
本研究最終年度である令和2年度は、G9a欠損によってアポトーシスが生じるか否かをin vivoおよびin vitroでしらべた。マウス胎児の頭蓋骨切片を用いたTUNEL法ではTUNEL陽性細胞がほぼ認められなかった。また、in vitroで作出したG9a欠損骨芽細胞を用いたCleaved Caspase-3の蛍光免疫染色法でもCleaved Caspase-3陽性細胞がほぼ認められなかったことから、G9a欠損がアポトーシスを誘導しないことを明らかにした。そして、ここまでに得られた結果を纏めた論文(Bone 2020. doi: 10.1016/j.bone.2020.115332.)に発表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] G9a is involved in the regulation of cranial bone formation through activation of Runx2 function during development2020

    • 著者名/発表者名
      Ideno Hisashi、Nakashima Kazuhisa、Komatsu Koichiro、Araki Ryoko、Abe Masumi、Arai Yoshinori、Kimura Hiroshi、Shinkai Yoichi、Tachibana Makoto、Nifuji Akira
    • 雑誌名

      Bone

      巻: 137 ページ: 115332~115332

    • DOI

      10.1016/j.bone.2020.115332

    • 査読あり
  • [学会発表] G9aはRunx2の活性化を介してマウス頭蓋の骨形成を制御する2020

    • 著者名/発表者名
      出野 尚、小松浩一郎、中島和久、新井嘉則、木村 宏、眞貝洋一、立花 誠、二藤 彰
    • 学会等名
      第38回日本骨代謝学会学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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