研究課題/領域番号 |
17K18212
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
小林 周一郎 愛知学院大学, 歯学部, 非常勤講師 (80750190)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ゼラチンメタクリロイルのゲル化 / リボフラビン / トリエタノールアミン |
研究実績の概要 |
リボフラビン単体では歯科用光照射機でのゼラチンメタクリロイル(GelMA)のゲル化は不可能であった。原因をアミン化合物の不足と考え、トリエタノールアミンを添加したところ、GelMAのゲル化が確認できた。また、リボフラビンートリエタノールアミン含有ゼラチンメタクリロイルに細胞を内包しゲル化したところ、内部での細胞の生存を確認した。機械的強度の実験として、圧縮弾性率の計測を行ったところ、紫外線と1-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)-フェニル]-2-ヒドロキシ-2-メチル-1-プロパン-1-オン(Irgacure2959)とほぼ同等の強度を示した。 in vivoの実験においてはラットの大腿骨を用いて、慢性的な骨欠損の作製に成功し、ゼラチンメタクリロイルを移植すると骨再生が促進することが確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
可視光を用いたGelMAのゲル化および内包した細胞の生存を確認した。
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今後の研究の推進方策 |
in vitroでは機械的強度の測定と細胞増殖および分化を確認する。 in vivoにおいてはGelMAと細胞の混合体を移植する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
ゼラチンメタクリロイルの作製が安かった点、試薬等が以前の残りを予備実験に使用できたため。 対照群として、紫外線とIrgacure2959を用いてGelMAをゲル化させ比較するため、紫外線照射器が必要となった。レンタルおよび見積もりの結果、LED型の紫外線照射器を購入することとなった。他には細胞増殖や分化確認のための試薬を購入予定である。
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