• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

血清miRNAsによるバセドウ病の予後予測法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17K18220
研究機関藤田医科大学

研究代表者

平塚 いづみ  藤田医科大学, 医学部, 講師 (30778428)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードバセドウ病 / microRNA / エクソソーム / 自己免疫甲状腺疾患
研究実績の概要

バセドウ病の罹患割合は200-1000人に1人程度と頻度の高い自己免疫疾患の一つである。治療法には簡便な薬物治療が主流となっている。しかし、薬物治療で長期寛解が得られる症例(寛解群)は半分以下にとどまり、残りは寛解に至らず、再燃を繰り返す(難治性群)ため臨床上の問題となっている。現在までにバセドウ病の再燃を予測できる確かな方法はなく、難治性や寛解などの病勢を予測する新規バイオマーカーの同定が望まれている。近年の研究で血液中にmiRNAsが安定に存在することが示された。血清miRNAsは、侵襲性も低く、高い感度・特異度を有するなどバイオマーカーとして有用な特徴が多くある。実際、この数年間で癌を中心として多くの疾患や病態により変動する有望な血清miRNAsが同定されている。申請者らはこの血清miRNAsに着目し、バセドウ病の予後予測マーカーの同定を目指している。

本研究では、バセドウ病患者の血清miRNAを解析し、新たなバイオマーカーの確立を目的とした。バセドウ病患者の血清を取集することが終了した。これらサンプルを活用し、バセドウ病における血清miRNAs解析を進め、変動するmiRNAの同定にも成功した。今後は臨床応用を視野に入れて、バセドウ病の寛解・増悪等の病態や治療経過の変動を明らかにする必要がある。そのためバセドウ病患者を対象として前向きに病勢を追跡し、血清サンプルの採取をスタートさせた。また、取集した血清からエクソソームを取集し、免疫細胞に及ぼす影響を解析した結果、炎症に関与することが示唆されるデータが得られた。引き続き研究を進める必要がある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Changes in Serum Immunoglobulin G4 Levels in Patients with Newly Diagnosed Graves' Disease.2020

    • 著者名/発表者名
      Hiratsuka I, Yamada H, Itoh M, Shibata M, Takayanagi T, Makino M, Sugimura Y, Hayakawa N, Hashimoto S, Suzuki A.
    • 雑誌名

      Exp Clin Endocrinol Diabetes

      巻: 128 ページ: 119-124

    • DOI

      10.1055/a-0669-9333.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 自己免疫性甲状腺疾患における エクソソームの役割2019

    • 著者名/発表者名
      平塚いづみ
    • 雑誌名

      日本甲状腺学会誌

      巻: 10(1) ページ: 55

  • [学会発表] バセドウ病由来血中エクソソームによる制御性T細胞の免疫抑制機能に及ぼす影響2019

    • 著者名/発表者名
      平塚 いづみ、山田 宏哉、伊藤 光泰、宗綱 栄二、安藤 嘉崇、 藤沢 治樹、四馬田 恵、清野 祐介、高柳 武志、牧野 真樹、椙村 益久、橋本 修二、鈴木 敦詞
    • 学会等名
      第62回日本甲状腺学会学術集会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi