生物の正常な成長には厳密に制御された細胞の機能転換が必須である。本研究では根端での細胞機能転換の鍵となるUPB1の下流で働く転写因子MYB50の機能解析を通じて細胞の成熟に関わる細胞機能転換分子メカニズムを明らかにすることを目的とした。 RNAseq解析からMYB50の標的遺伝子を4つに絞り込んだ。さらにUPB1の発現量を変化させると、それに応じて、MYB50の発現が減少すること、かつMYB50下流遺伝子の発現が有意に減少することがわかった。以上のことから、UPB1がMYB50の発現量を根端で制御し、それに引き続きMYB50がさらに下流にシグナルを伝達して細胞伸長を制御することが強く示唆された。
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