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2021 年度 実施状況報告書

児童の攻撃性の構造関係と共感の関連についての幸福な加害現象からの検討

研究課題

研究課題/領域番号 17K18265
研究機関京都大学

研究代表者

勝間 理沙  京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 特定助教 (50572385)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード攻撃性 / 共感 / Happy victimization / 道徳性 / 児童
研究実績の概要

本研究は,小学校4~6年生を対象として,児童期の攻撃性の様態を明らかにすること,そして“共感”および“happy victimization”現象と攻撃性との関係を明らかにすることを目的としており,攻撃性の適正化,予防への有効なアプローチに必要な知見を得ること目指している。具体的には,次の3つの研究を進める予定である;【研究①】現在開発中である日本の児童に適用できる攻撃性の構造関係の測定法を標準化する,【研究②】児童における攻撃性の構造関係から共感との関係を縦断的に検討する,【研究③】児童における攻撃性の構造関係と共感,感情帰属であるhappy victimization との三者関係を横断的,縦断的に検討す
る。
2021年度までに研究①を進めたので,2021年度では研究②「攻撃性の構造関係と共感との関連についての縦断的調査」および研究③「児童における攻撃性の構造関係と共感,感情帰属であるhappy victimization との三者関係の横断的,縦断的調査」を行う予定であった。実際の進捗としては,尺度のブラッシュアップのための文献研究や,論文作成のために関連文献の整理を行った。もともと確保が困難である対象者である小学生については,当初の質問紙調査の集団実施ではなく,個別(インタビュー)形式,または保護者(親)評定での検討を行っていた。しかしこのコロナ禍でいずれも実施が非常に難しくなってしまった。
所属機関の倫理審査委員会等については準備が整った。コロナ禍の状況が落ち着いてきたので,調査についてはオンライン実施と対面での実施可能性も含めて,現在早急に準備にあたっている。
一方,文献整理を進められたので,感情の測定法について新たな検討を行うことができた。具体的には,比較的実施の容易な成人を対象としたオンライン調査を行い,データを分析し,その結果を学会発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

質問紙調査対象者集めについて,集団形式,個別形式,親評定などの実施方法を検討していたが,コロナ禍のために,いずれの方法においても対面での実施が非常に困難になってしまったから。

今後の研究の推進方策

まず,当初の質問紙調査の可能性も探りながら,個別(インタビュー)形式での調査実施環境を整える。対象者集めは業者に委託する予定だが,実施場所やコロナ感染対策の指針等についても,業者と検討しながら進めなければならない。
次に,集めた資料,文献を整理し,先行研究のレビュー論文の執筆や発表の準備をしていきたい。
最後に,調査を実施し得られたデータについて,分析を進める。

次年度使用額が生じた理由

対象者集めが順調に進まなかったことに加えて,コロナ感染拡大を受け,実施自体が非常に困難になったことにより,次年度使用額が生じた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 攻撃性を構造関係で捉える2022

    • 著者名/発表者名
      勝間理沙
    • 学会等名
      日本発達心理学会第33回大会,ラウンドテーブル「攻撃性の発達研究」話題提供
  • [学会発表] The development of measurement scale for the structural relations of aggression in Japanese children2021

    • 著者名/発表者名
      Lisa Katsuma
    • 学会等名
      The 32th International Congress of Psychology
    • 国際学会
  • [学会発表] 情動粒度の測定に関する予備的研究2021

    • 著者名/発表者名
      勝間理沙・鈴木国威
    • 学会等名
      日本心理学会第85回大会

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公開日: 2022-12-28  

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