我が国には現在10万人を超える脊髄損傷患者がおり、損傷部位によっては一生車椅子の生活を強いられているが、有効な治療法は未だ確立されておらず、従来とは異なる観点からの治療法の開発が急務である。本研究によって、脈絡叢の脳室による性質の違い、脊髄損傷に対する脈絡叢の反応、脊髄損傷に対する脈絡叢成分の効果とメカニズムが明らかになった。これによって、脈絡叢を脊髄損傷治療へ応用するための知見が得られたことは学術的に意義深い。本研究で得られた知見をもとにさらに詳細な解析を行い、脈絡叢を最も有効に脊髄損傷治療へ応用することへつながると期待されるため、医療へ貢献できるという社会的な意義が大きい。
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