研究課題/領域番号 |
17K18283
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
笹山 健作 岡山理科大学, 教育学部, 講師 (20780729)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 中学生 / 加速度計 / 中高強度身体活動 |
研究実績の概要 |
平成29年度は,当初の予定通り,中学生を対象に3種類の加速度計を用いて,中高強度身体活動を測定し,各機種で評価した中高強度身体活動の比較検討を行った。 対象は中学1年生男子20名とした。加速度計はActigraph GT9X Link(AG)、LifecorderEX 4秒版(LC)、Active style Pro HJA-750C(ASP)の3機種を用いて中高強度身体活動を評価した。対象者は腰部にAGとLCまたはASPの2機種を装着した。測定日数は1日とし、9時から16時までの7時間を分析に用いた。AGはPuyauら(Obesity Research, 2002)によるカットオフ値を用い、LCは笹山・足立(体力科学,2016)のカットオフ値を用いて中高強度身体活動を算出した。ASPはHikiharaら(PLoS One,2014)による推定式を用いて中高強度身体活動を算出した。加速度を記録する最小単位時間(epoc length)はAGで5秒または10秒、LCで4秒、ASPで10秒とした。各機種で評価された中高強度身体活動の比較は、対応のあるt検定によって検討した。加えて、各中高強度身体活動間の一致度は級内相関係数によって検討した。 AG(epoc length:5秒)とLCで評価された中高強度身体活動はそれぞれ8.2±8.1分、11.0±7.8分であり、2つの中高強度身体活動間に有意な差は認められなかった。AG(epoc length:10秒)とASPで評価された中高強度身体活動はそれぞれ4.7±3.7分、13.8±9.7分であり、2つの中高強度身体活動間に有意な差が認められた。加えて,AGとLCまたはASP間における中高強度身体活動間の級内相関係数は低かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り,平成29年度は中学生を対象に3種類の加速度計を用いて,中高強度身体活動を測定し,各機種の中高強度身体活動の比較検討が行えたため。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度に得られたデータ分析を進め,学術論文等への成果公表を行う。加えて,追加の調査を協力校に依頼し,調査を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査の対象者数が当初の予定より少なくなり,次年度使用額が生じた。次年度使用額は調査費用と論文投稿、英文校閲などに使用予定である。
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