本研究の目的は,要支援学生の早期発見を目的とするスクリーニングシステムを開発し,学生生活への適応を促すための実務者間の情報共有体制を構築することであった。 本研究の結果,学生の精神健康度を測るUniversity Personality Inventory(UPI)の60項目の得点を活用し,不適応になった学生をUPIデータから正しく予測できるかに焦点を当てたニューラルネットワーク(NN)を構築し,不適応リスク予測モデルを作成することができた。さらに,この予測モデルを使った情報共有体制について,情報共有の方法やリスクも踏まえ実務者間で検討した。
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