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2021 年度 実施状況報告書

正常上皮が分泌する「液性抗癌因子」は「細胞競合」と連携して癌防御を行うのか?

研究課題

研究課題/領域番号 17K18302
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

北河 憲雄  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (40628517)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード癌 / ケラチン17 / 口腔潜在的悪性疾患 / keratinocyte / macropinocytosis / nisin / antimicrobial peptide / EDAC
研究実績の概要

液性抗癌因子のモデルとして用いている抗菌ペプチドNisinにより、Macropinocytosisと類似した形態変化がケラチノサイトに起こることを明らかにした。
当反応はMacropinocytosis同様にアクチンフィラメントに依存する反応であり、複数のエンドサイトーシス抑制条件下で抑制された。一方、当反応ではケラチン(K)5、K17により構成されるケラチンフィラメントもMacropinosome様構造を包み込む分布を示した。当反応ではNisinにより、細胞膜のFlipflop、デスモゾーム・中間径フィラメント複合体の減少が観察されており、障害を受けた細胞膜の修復のため、Macropinocytosis様反応が誘導されている可能性を考え、解析を続けている。
Nisinによる影響は平面培養だけでなく、3次元培養でも確認された。3次元培養では作用時期がNisin作用に重要であることが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

液体窒素中に保存していた培養細胞の多くが常温放置された。その他の研究環境の悪化を含め、学内の委員会の調査に協力している。
論文での成果の公表は行ったが、研究資材や研究環境を回復するめどは立っていない。

今後の研究の推進方策

学園の委員会の調査結果を踏まえ、推進方策を決定する。細胞接着面の違いによる液性抗癌因子による癌排除の差異について、Anat Cell Biol.(2021)公表内容と関連する研究を中心に解析を行い、研究成果の公表を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

R3年度予定の研究を遂行するため、次年度使用額が生じた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Antimicrobial peptide nisin induces spherical distribution of macropinocytosis-like cytokeratin 5 and cytokeratin 17 following immediate derangement of the cell membrane2022

    • 著者名/発表者名
      Kitagawa Norio
    • 雑誌名

      Anatomy & Cell Biology

      巻: 55 ページ: 190~204

    • DOI

      10.5115/acb.21.168

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2022-12-28  

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