本研究では、新しい常温硬化樹脂を使ったプラスチックシンチレータにホウ素などの添加物を加えることで中性子検出感度を向上させたプラスチックシンチレータを開発することに成功した。新型シンチレータでは、作成手順を簡素化することで、市販のホウ素含有プラスチックシンチレータと比較して、大幅に作成コストを下げることが可能になる。本研究では、試作品の作成に成功し、中性子線源を用いた中性子信号の検出も確認できた。今後は、製品化へと進めることで、中性子検出能力を高めたプラスチックシンチレータの低価格化に寄与することが可能になるとともに、様々な中性子検出器を用いる分野への応用が期待できる。
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