血液の凝固を早期に検知することを目的に、物質の吸光特性と複屈折特性を経過時間的に計測・定量できる方法を提案し、実験的な検証を行った。抗凝固処理を施した豚血液を遠心分離することで血漿を抽出し、塩化カルシウムを添加することで凝固を促進し、前述の計測系により凝固と吸光、複屈折の関係を定量した。 実験の結果、複屈折位相差を原理とする計測系では、吸光を原理とする計測系に対して1.053±0.791分だけ早期に変化のピークが生じており、抗凝固解除から10分以内に完全に凝固する試料において10%以上早期に凝固を検出できることが分かった。
|