子宮および卵巣に生じる癌肉腫は、予後不良の希少がんである。我々は、癌肉腫にゲノム異常パターンによる4分子型があり、中でもDNAコピー数異常が頻発し、相同組換え修復異常等を背景に生じる Copy Number High (CNH)サブタイプの予後が最も悪いことを見出した。その2/3の症例においてBRCA2変異等原因となる遺伝子異常を同定したが、残りの1/3は原因遺伝子が不明であった。本研究では、予後不良なCNHサブタイプの中で原因遺伝子が不明となっている症例の責任遺伝子・領域を同定することを目的として、癌肉腫の全ゲノムシーケンス解析を行った。
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