研究課題
若手研究(B)
芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍(BPDCN)118例の解析により、がん遺伝子MYCの異常の有無により、BPDCNがMYC+BPDCNとMYC-BPDCNの2群に層別化され、組織病理学的にも臨床的にも異なることを示した。BPDCN細胞株を用いた機能解析も行い、BPDCNでは、8q24再構成、MYC発現、および細胞形態が密に関連し、さらに治療において有用なバイオマーカーとなる可能性が示唆された。
人体病理学
BPDCN において、MYC 異常(遺伝子再構成および発現異常)が高頻度(約40%)に見られ、かつ、それが細胞形態観察時に推測可能であること、薬剤感受性と関連することを明らかにした。MYC 異常に基づく分類は、BPDCN の病態解明と新たな治療戦略開発に寄与するものと期待される。