再生可能エネルギーの本格的な普及には膨大なエネルギーの生産・供給の平準化が必要であり、そのために蓄電池の抜本的な高容量化が求められている。リチウム空気電池はリチウムイオン電池の5-10倍程度のエネルギー密度を見込めることから開発が期待されている。しかしながら実用に耐える充放電特性を発揮するリチウム空気電池セルが存在せず、電池材料あるいはセル設計においてどこが電池特性のボトルネックとなっているのか明確化することが求められている。その中で本研究は正極の空孔度を高め電極内の酸素拡散を容易にする材料設計が電池特性の改善に資することを明らかにした。
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