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2018 年度 実績報告書

新規牛白血病ウイルス感染性蛍光定量法を応用した感染阻害剤スクリーニング法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K18356
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

佐藤 洋隆  国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 研究員 (00708539)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード牛白血病ウイルス / ウイルス感染阻害剤 / 薬剤スクリーニング / LuSIA
研究実績の概要

平成30年度は前年度に構築したCC81-GREMG細胞を用いたluminescence syncytium induction assay (LuSIA)による牛白血病ウイルス感染阻害剤スクリーニング系の、テストランおよび標準化ライブラリーによるアッセイ系のバリデーションを行った。その結果、アッセイ系が十分に構築されていることが確認できたことから、次にパイロットライブラリー400化合物について、FLK-BLV細胞との共培養において、化合物10ug/mLにおけるBLV感染阻害作用のスクリーニングを行った。同時に、WST-1法による化合物によるCC81-GREMG細胞に対する細胞毒性も測定した。その結果、細胞生存率90%以上かつコントロールと比較して蛍光シンシチウム形成を30%以上阻害する化合物が9化合物得られた。得られた化合物について10~0.1ug/mLで濃度依存性を検討したところ、そのうち6化合物で濃度依存的な阻害が見られた。得られた6化合物について、より活性の高い化合物を検索するため理研天然化合物バンク所蔵25,000化合物からそれぞれ類縁体の検索を行い、提供を受けた元化合物を含む合計280化合物についてスクリーニングを行った。その結果、化合物A~Fの類縁体はそれぞれ46/200化合物、5/22化合物、3/5化合物、1/24化合物、4/20化合物、0/4化合物が10ug/mLで蛍光シンシチウム形成阻害能を示した。複数の低毒性かつ阻害率の高い化合物が得られており構造関連相関による最適化が可能であると考えられたが、化合物D類縁体は全体的に細胞毒性の強く、得られた1化合物についても不溶性であり、化合物Fについては入手可能な類縁体数も少なく、活性化合物が得られなかった。今後は、最も阻害活性の強かった化合物A、B、C、E類縁体を用いた機能解析を行い作用機序の解明を進めていく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Development of a luminescence syncytium induction assay (LuSIA) for easily detecting and quantitatively measuring bovine leukemia virus infection2018

    • 著者名/発表者名
      Sato Hirotaka、Watanuki Sonoko、Murakami Hironobu、Sato Reiichiro、Ishizaki Hiroshi、Aida Yoko
    • 雑誌名

      Archives of Virology

      巻: 163 ページ: 1519~1530

    • DOI

      10.1007/s00705-018-3744-7

    • 査読あり
  • [学会発表] レセプター候補高発現レポーター細胞による牛白血病ウイルス感染性測定法(Luminescence syncytium induction assay; LuSIA)の高感度化2018

    • 著者名/発表者名
      佐藤 洋隆、Bai Lanlan、横山 佳菜、間 陽子
    • 学会等名
      第161回日本獣医学会学術集会
  • [学会発表] THE LUMINESCENCE SYNCYTIUM INDUCTION ASSAY (LuSIA) IS NEW METHOD FOR ANALYSING BOVINE LEUKEMIA VIRUS INFECTIVITY2018

    • 著者名/発表者名
      Hirotaka Sato, Sonoko Watanuki, Lanlan Bai, Liushiqi Borjigin, Hiroshi Ishizaki, Yoko Aida
    • 学会等名
      The 30th International Workshop on Retroviral Pathogenesis
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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