牛白血病ウイルス複製阻害能を持つ化合物を選択するために、スクリーニング系の高感度化を行い、CC81-GREMG細胞を用いた高感度スクリーニング系を構築した。これを用いて、BLV感染による蛍光シンシチウム形成阻害能を示す化合物のスクリーニングを行った結果、生存率90%以上で蛍光シンシチウム形成を30%以上阻害する化合物が、16化合物得られた。そのうち6化合物で濃度依存性が見られたことから、これら6化合物について類縁体化合物のスクリーニングを実施した。その結果、化合物A、B、C、Eについて複数の低毒性かつ阻害率の高い類縁体化合物が得られ、構造活性相関による最適化が可能であることが示された。
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