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2017 年度 実施状況報告書

調理法を考慮したアブラナ科野菜の生体学的利用能と疾患予防メカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K18391
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

森 渚  国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 研究員 (60780129)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードアブラナ科野菜 / イソチオシアネート / 機能性成分 / 酸化ストレス
研究実績の概要

アブラナ科野菜は、がんや循環器疾患などの慢性疾患を予防することが前向きコホート研究から示唆されており、その有効成分としてイソチオシアネートが注目されている。アブラナ科野菜を生で摂取することで有効成分であるイソチオシアネートの生物学的利用能が改善される可能性があるため、慢性疾患の原因となる酸化ストレスに与える影響も大きいのではないかと期待される。
平成29年度は、JPHC-NEXT妥当性研究のデータを用い、2012年11月に行った3日間の食事記録のメニュー名から各アブラナ科野菜の調理方法を特定し、調理法別にコードを付与する作業を行った。
その後、他財源において、調理後のアブラナ科野菜に含まれるイソチオシアネート値を測定することができたため、既存のイソチオシアネート成分表を埋めることができた。作成した成分表を用い、食事記録のデータから調理法を考慮したイソチオシアネート摂取量を算出した。FFQからイソチオシアネート摂取量を計算するためにFFQ用の成分表の作成も合わせて行い、食事記録と同時期にに実施したFFQより、総アブラナ科野菜およびイソチオシアネート摂取量の算出を行った。
同時に検査会社委託にて、2012年11月の蓄尿サンプルを用い、2種類の尿中酸化ストレスマーカー(8-iso-PGF2αおよび8OH-DG)の測定を行い、結果はすでに納品済みである。また、他財源にて2012年11月に採取した24時間蓄尿サンプルを用い、尿中に排出されたイソチオシアネートを現在測定中であるため、5月末の納品を待っている状況である。
平成30年度はこれらのデータを用い、総アブラナ科野菜摂取量、調理の影響を考慮したイソチオシアネート摂取量および尿中イソチオシアネートと酸化ストレスマーカーとの関連を横断的に検討する予定である。結果がまとまり次第、学会発表等を行い、論文としてまとめる方向で進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初は2012年11月に実施した3日間の食事記録よりアブラナ科野菜摂取量を算出することを考えていたが、他財源において、調理後のアブラナ科野菜に含まれるイソチオシアネート値を測定することができたことで、調理を考慮したイソチオシアネート摂取量と酸化ストレスマーカーとの関連についても解析を実施できることとなった。摂取量とバイオマーカー両方での検討を進めている。

今後の研究の推進方策

平成30年度は、すでに計算済みである総アブラナ科野菜摂取量、イソチオシアネート摂取量および尿中イソチオシアネートと測定済みの酸化ストレスマーカー2種類との関連を横断的に検討する予定である。
尿中イソチオシアネートについては現在、他財源にてを測定中であるため、結果が納品され次第、解析を開始できる状況である。

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公開日: 2018-12-17  

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