研究課題/領域番号 |
17K18391
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
疫学・予防医学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
森 渚 国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 研究員 (60780129)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | アブラナ科野菜 / イソチオシアネート / 機能性成分 / 酸化ストレス / 食品機能性 / 食事評価 / 栄養疫学 |
研究成果の概要 |
本研究では、JPHC-NEXT 統合妥当性研究のデータを用い、食事記録よりアブラナ科野菜摂取量、調理法を考慮したイソチオシアネート摂取量およびイソチオシアネート代謝物と酸化ストレスマーカーとの関連をそれぞれ検討した。 男女別に解析を行った結果、男性でのみ総野菜およびアブラナ科野菜摂取量と8-iso-PGF2α に有意な負の関連が認められた。男女ともにイソチオシアネート摂取量・排泄量と酸化ストレスマーカーには関連が認められなかった。 アブラナ科野菜以外の野菜では関連は見られなかったことを踏まえて考えると、アブラナ科野菜に含まれるイソチオシアネートとその他の抗酸化物質が有益に働いたと考えらえる。
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自由記述の分野 |
栄養疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究では、食物摂取頻度質問票より推定した野菜・果物摂取量と酸化ストレスマーカーの関連を調べた研究が数本あるが、我が国では行われていなかった。欧米と比較し、アブラナ野菜の摂取量が多いことから、がんなどの慢性疾患の原因となる酸化ストレスに与える影響を検討することには意義があると考えられた。 今回、男性でのみアブラナ科野菜摂取量と8-iso-PGF2α に有意な負の関連が認められたが、男女ともにイソチオシアネート摂取量・排泄量と酸化ストレスマーカーには関連が認められなかった。この結果から、アブラナ野菜に含まれるイソチオシアネートおよび抗酸化物質との相乗効果が働いたのではないかと考えられる。
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