粒子や結晶、細胞、空隙等の離散体は、社会のあらゆる場面に存在し,その構造に関心が寄せられることが多い。離散体が3次元である以上、体積等の3次元的な物性(3D物性)が重要となるが,一般的に3D物性は計測が難しい。そのため,顕微鏡等によって計測可能な,断面積等の2次元的な物性(2D物性)で代替することが多い。しかし,2D物性と3D物性の間には大きな差がある。 2D物性から3D物性を推定する技術を開発した。具体的には、様々な形状の3D粒子モデルを作成し、計測された2D物性を近似するような粒子モデルの組合せを遺伝アルゴリズム(生物進化を模倣した最適化手法)により見つけることで3D物性を推定する。
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