小型衛星向けのリアクションホイール(RW)の軸受を磁気軸受とし、回転速度を向上させることによって、RWを30mm程度まで小型化しながら角運動量を高めることを試みた。まず、ボールベアリングを用いた従来型のRW構造について、構造と制御回路の最適化を行い小型化を実現した。また、小型化によって減じるトルクを補うため、電磁ブレーキを用いることにより、瞬発的な高トルクを可能とした。 次に、軸受けの一部に永久磁石を用いた一軸制御型磁気軸受を設計した。高トルクを実現するために用いている電磁ブレーキを磁気軸受のアクチュエータとしても利用することで、小型かつ簡素な構造であり、今後その性能を評価していく。
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