本研究の目的は、日本庭園史家であり、また作庭家でもあった森蘊(もり・おさむ、1905-1988)の業績を再評価すると同時に、昭和期の日本庭園史学の構築を再考することであった。最終年度となる2019年度は、これまでの研究成果をまとめ、様々な媒体で発表した。 (1)奈良文化財研究所に保管されている森蘊の資料を整理し、公開した。(2)学会発表の内容を学会誌や研究書などに掲載した。(3)研究会を開いて「昭和の作庭記」という研究成果報告書を出版した。(4)現地調査や聞き取り調査を撮影し、記録映像を作成した。(5)それらの成果物を広く紹介するように、ホームページを立ち上げた。
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