軍から警察組織が分離独立して非軍事組織になったとき、組織とともに変化することを求められた軍人たちは、どのような条件でこれを受け入れ、法執行官としてのアイデンティティーを獲得するのかを明らかにすることを本研究の目的とした。 その方法として、1998年から軍から独立して非軍事組織となったPCGの職員に対してアンケート調査を実施し、統計的に分析した。 その結果、非軍事の組織での職務経験の長さという重要な変数が、必ずしも職員の意識変化に結び付いているとはいいがたい結果となった。しかし、さらに分析を深めたところ、経験の質が、職務経験の長さと職員の意識変化との関係性に影響を及ぼすことが示唆された。
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