研究分担者 |
中村 一樹 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 雪氷防災研究部門, 主任研究員 (50725231)
尾関 俊浩 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20301947)
中井 専人 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 雪氷防災研究部門, 総括主任研究員 (20360365)
河島 克久 新潟大学, 災害・復興科学研究所, 教授 (40377205)
松元 高峰 新潟大学, 災害・復興科学研究所, 特任准教授 (20374209)
西村 浩一 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (10180639)
小田 憲一 日本大学, 理工学部, 助教 (70632298)
森口 周二 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (20447527)
竹内 由香里 国立研究開発法人森林研究・整備機構, その他部局等, 主任研究員 等 (90353755)
根本 征樹 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 雪氷防災研究部門, 主任研究員 (30425516)
出世 ゆかり 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 水・土砂防災研究部門, 主任研究員 (80415851)
内山 庄一郎 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 社会防災システム研究部門, 特別技術員 (30507562)
松四 雄騎 京都大学, 防災研究所, 准教授 (90596438)
近藤 伸也 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 准教授 (50426532)
飯田 肇 公益財団法人立山カルデラ砂防博物館, 学芸課, 学芸課長 (70574309)
吉田 聡 京都大学, 防災研究所, 准教授 (90392969)
|
研究実績の概要 |
2017年2月27日, 栃木県那須町の那須岳東斜面で発生した雪崩により, 登山講習中の高校生7名、引率教師1名の8名が犠牲となり40名が負傷する雪崩災害が発生した.本研究では, その原因並びに実体の究明及び再発防止のために, 現地調査並びにデータの解析・研究を行った. その結果, 事故直後の現地調査と気象状況から, 今回の雪崩は低気圧性の降雪が弱層(弱い層)となり, その上に多量の降雪が積もったために発生した雪崩であることが明らかになった. さらに降積雪解析より, 今回の事例と同規模の大雪は約3 年に1 度,3 月としては約19 年に1 度発生していることを明らかにした.また複数の数値モデルを用いた雪崩運動解析により, 現地調査では判明できなかった雪崩の発生個所の推定を行った. 事故再発防止のために, 周辺における雪崩事故の履歴をデータベース化するとともに, 低気圧性の雪崩に特化した地形や気象的な特徴をもとに低気圧性の雪崩発生の危険性がいつどこで高まるかを予測するシステムの開発を進めた. さらに低気圧性の雪崩の危険性を周知するために, 雪崩事故防止に資する研修資料を作成するとともに, 実際にそれらの資料を基に全国5県で高校登山部の教師や県によっては登山部に属する高校生に対する研修も実施した.
|