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2022 年度 研究成果報告書

19世紀の日本美術史・西洋美術史・自然史の方法に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K18474
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 思想、芸術およびその関連分野
研究機関都留文科大学

研究代表者

加藤 弘子  都留文科大学, 文学部, 非常勤講師 (70600063)

研究分担者 吉澤 早苗  東京藝術大学, 美術学部, 講師 (00600719)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2023-03-31
キーワード日本美術史 / 西洋美術史 / 自然史 / 考古学 / 人類学 / アイヌ / 縄文 / ジャポニスム
研究成果の概要

美術史の〈様式 style〉と自然史の〈種 species〉という2つの学術領域の根幹をなす基礎概念を手掛かりに、19世紀、近代諸学問の黎明期に、ウィリアム・アンダーソンが〈日本美術史〉構築に適用した西洋美術史および自然史の方法とその関係を探った。また、当時のジャパノロジスト(外国人日本研究家)による考古学・人類学など隣接分野の縄文・アイヌ研究と近年の分子生物学の成果から、現在の最大の課題として、縄文土器に代表される縄文美術を〈和人〉と〈本土日本〉中心に記述した〈日本美術史〉の原点とすることには問題があり、〈脱中心化〉する必要があると指摘して、今後の研究の方法と方向性をあきらかにした。

自由記述の分野

日本美術史

研究成果の学術的意義や社会的意義

美術史と自然史、考古学、人類学、民族学など、近代に分化した諸学問との関係から19世紀のジャパノロジスト(外国人日本研究家)による研究を捉え直し、これまで見過ごされていた縄文とアイヌに関する〈日本美術史〉の課題をあきらかにした点に学術的意義がある。また、19世紀から続く単一の〈起源〉への強い関心からシフトして、〈日本美術史〉における〈中心〉と〈周縁〉の関係を問い直したことによって、今後の教育や出版などに注意を喚起し、日本の多文化社会への理解を促進する可能性がある点に、社会的意義があると考える。

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公開日: 2024-01-30  

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