研究課題/領域番号 |
17K18495
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
赤間 亮 立命館大学, 文学部, 教授 (70212412)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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キーワード | くずし字 / 古典籍 / 翻刻 / オンライン研究会 / AI / 教育システム |
研究成果の概要 |
本研究では、当初予定した「翻刻アーカイブシステム」のレベルを大きく超える、画期的な「AIくずし字解読支援・教育システム」を開発できた。本システムを使うことで、通常は、長い時間かかる「くずし字」解読能力の習得を、短期間で実現するものである。また、口頭教育の現場でも活用できるインターフェイスを備えることに成功しており、立命館大学アート・リサーチセンターの国際共同利用共同研究拠点の一機能として配置することで、本システムを多くのプロジェクトが活用できる環境も完備できた。また、この魅力的なシステムにより、国文学研究資料館や国際日本文化研究センターのコンソーシアムの一員としても貢献できることとなった。
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自由記述の分野 |
日本文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の古典籍や古文献が大量にデジタルアーカイブされ、オンライン上で閲覧が可能となり、世界中の日本学研究者が、これらの一次資料を活用して研究できる環境が確保されつつある中、記述されているテキストが「くずし字」で書かれており、現代の文字と異なるため、解読できないという日本語特有の問題が、浮び上がってきた。本研究では、このような、原文解読へのニーズを受け、初心者・中級者らでも、積極的に解読の機会を作り、かつこれらの人材の解読能力を効率よく高めていき、大規模な資料公開に匹敵する人材育成を実現させる、具体的なシステム開発である。また、閉塞感のある日本文学研究の新たな方向性を見いだす切っ掛けとなっている。
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