研究課題
・2019年5月13日に日本学術会議講堂にて公開シンポジウム「日本における地名標準化の現状と課題」を開催し、現代日本における地名が果たす役割と課題を幅広く議論した。シンポジウムでの発表内容は、国際社会における日本の地名標準化、地名に関する我が国の法制度と行政、市町村合併にともなう地名決定プロセス問題、文化財・歴史資料としての地名、ジオコーディングと地名、地名ブランドと知的財産、教育における地名、ジャーナリズムにおける地名、である。議論の焦点は日本における地名標準化の現状であり、地名の持つ公的な性格から見て、ある種の地名の命名改廃手続きについては公的な関与が必要であるにもかかわらず、、日本の現状では、手続きに統一性が乏しく、全般的に住民等の意思が十分に反映される仕組みとはなっていないといったことが議論された。・東京で開催されたInternational Cartographic Conference(ICC Tokyo )において「On the SCJ report "Challenges for the national standardisation of geographical names in Japan」を発表した。・ICC Tokyo のプレイベントとして、国際地図学会・国際地理学連合 合同地名コミッション(ICA/IGU Joint Commission on Toponymy)、「国家地名委員会の役割と構成」ワークショップをホストした。・昨年度末に作成した日本学術会議報告「地名標準化の現状と課題」が、日本学術鍵第1部および第3部で査読を受けた。査読結果を受け、幾度かの改訂をへて、幹事会で承認、9月20日に最終版が公表された。・科研メンバー及び上記報告の関係者による会合において、日本における地名標準化の実現に向けて、今後も研究を継続することで合意した。
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地理
巻: 65(1) ページ: 74-80
Proceedings of the International Cartographic Association.
巻: 2 ページ: 143-147
https://doi.org/10.5194/ica-proc-2-143-2019,2019
地図
巻: 57(3) ページ: 21-31
https://doi.org/10.11212/jjca.57.3_21
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-h190920-2.pdf