研究課題/領域番号 |
17K18531
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 九州国際大学 (2018-2022) 九州大学 (2017) |
研究代表者 |
花松 泰倫 九州国際大学, 法学部, 教授 (50533197)
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研究分担者 |
地田 徹朗 名古屋外国語大学, 世界共生学部, 准教授 (10612012)
浅田 晴久 奈良女子大学, 人文科学系, 准教授 (20713051)
柳澤 雅之 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (80314269)
大西 健夫 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (70391638)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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キーワード | ボーダー / 境域 / 行政的境界 / 地理的境界 / 社会的境界 |
研究成果の概要 |
本研究はユーラシア各地の「国境(national border)」と境域(borderland)における「環境」および「社会」の三者間の相互関係を学際的・分野横断的に分析することを試みた。自然的境界に沿って引かれたナショナルボーダー(国境)を越境する形で社会的および政治的活動を行われるがゆえに透過性の高いボーダーになりがちな地域がある一方で、自然(環境)ボーダー、社会ボーダーとナショナルボーダーをすべて一致させようとするウェストファリア的なボーダーなど多様な形態があり、マルチスケールな主体による境域社会への影響をどう捉えるかが今後の課題になることが確認された。
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自由記述の分野 |
国境学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ロシア=ウクライナ戦争を契機として、世界の境界地域における国境と人の移動を含む社会のボーダー、また環境要因を含んだ地理的ボーダーとの関係性が問いなおされつつある。本研究はユーラシア大陸における既存の境域で見られる三者間の関係の分析と整理を通して、今後の国境のあり方、境域における権力と社会、自然の相互作用に関する議論にささやかながら示唆を与えることができるであろう。
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