本研究は、これまで本格的な学術研究が行われてこなかった、弁護士以外専門士業の「専門性」の実務的内容について、社会保険労務士(以下「社労士」とする。)を対象として調査研究を行うものである。2017年度に、全国の社労士を対象に社労士業務の現在とこれからに関するアンケート調査を行い、2018年度に、アンケート調査結果の概要を示した上で、「社労士の将来に関する検討会」を東京都、愛知県、大阪府、福岡県の各社労士会で実施し、そこでの議論を報告書に纏めた。本研究の成果は、社労士だけでなく、それ以外の専門士業の「専門性」研究として重要なものであり、士業全般の「専門性」研究へと発展を目指すものである。
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