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2021 年度 実施状況報告書

「教育経済学」の新たなフロンティアを目指して-国際貿易理論によるアプローチ-

研究課題

研究課題/領域番号 17K18555
研究機関麗澤大学

研究代表者

永田 雅啓  麗澤大学, 国際学部, 特任教授 (50261871)

研究分担者 堀江 未来  立命館大学, 国際教育推進機構, 教授 (70377761)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2023-03-31
キーワードグローバル・ランキング / 教育経済学 / 国際経済学 / 高等教育 / サービス貿易 / 留学 / 実証分析 / オンライン学習
研究実績の概要

高等教育の国際化現象の分析は、これまで主として教育学者によって行われ、経済学的な枠組みでの理論的・実証的な分析はほとんど行われてこなかった。本研究では、「国際経済学」の枠組みで高等教育の国際化の問題を捉え直し、その実証的な解明を試みる。それを通じて「教育経済学」の新たなフロンティアを開拓することを目的とする。また、この10年ほどでグローバル・ランキングが世界の高等教育に与える社会的な影響は飛躍的に高まっており、各国の高等教育行政にも大きな影響を与えるようになってきている。本研究によって得られる成果は、こうした問題にも科学的な検証を加え、政策面での資料としても資するものである。
本年度は、新型コロナウィルスの蔓延で海外渡航および海外からの研究者の招聘が難しい状況だったため、主として定量的な分析に重点を置いた。海外の研究協力者でもあるAxel Karpenstein氏(ドイツ、Deutsche Akademische Austauschdienst(DAAD), Senior Research Officer) とオンラインで分析結果について意見交換を行った。グローバルランキングが留学生の行動に与える影響を定量的に捉えるのは本研究の重要な一部だが、データが十分でないことや、2020年以降のデータは、新型コロナウィルスの影響を大きく受けているため、従来のモデルの延長線上にはない難しさがある。現時点では、留学を代替するオンライン留学や多くの留学に必須なオンラインでの英語学習の効果に関して実証的な分析を試みている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

理由
これまでに実施したシンポジウムの結果、ならびにこれまでの定量分析の結果をまとめる段階に入っている。概ね順調に推移しているものの、新型コロナウィルスの影響で海外の研究者との直接交流が困難になり、そのために研究のまとめに時間がかかっている。
また、留学生等の国際移動のデータは、もともと収集が難しいことに加えて、新型コロナウィルスの影響を直接受けるため、分析結果に与える影響が未知数である。
このため、今年度は日本人を含む非英語圏の学生が留学するためにに不可欠な英語学習の効果に関する定量分析を行い、結果を公表した。

今後の研究の推進方策

引き続き、実証分析を行うが、グローバル・ランキングの経済的影響の定量分析の結果の評価を行う。年度後半では、もしも可能になれば、海外出張もしくは海外の研究協力者を招聘して国際セミナーを開催し、その結果を基に、さらに分析を深める。新型コロナの影響で海外出張や海外の研究者の招聘が困難な場合は、オンラインの会議の開催も検討する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナが終息せず、研究の再延長を行ったため。今年度で研究を完了させる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] マンツーマン型オンライン英会話学習がTOEICスコアに 与える効果の定量的分析2022

    • 著者名/発表者名
      永田雅啓
    • 雑誌名

      Reitaku International Journal of Economic Studies

      巻: Vol.29, No.1 ページ: pp. 12-23

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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