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2019 年度 実績報告書

高齢化社会にふさわしい金融リテラシーの新しい尺度構築の挑戦的な試み

研究課題

研究課題/領域番号 17K18563
研究機関神戸大学

研究代表者

家森 信善  神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (80220515)

研究分担者 柳原 光芳  名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (80298504)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワード金融リテラシー / 高齢者 / 望ましい金融行動 / アンケート調査 / 人生百年時代 / 金融経済教育
研究実績の概要

本年度は最終年度であったことから、これまでに実施した調査に基づく分析を行いその結果を、査読論文やディスカッションペーパーの形で、日本語だけでなく英語でも公表した。さらに、新たに2つの調査を行って、その成果を公表した。
本年度に実施した第1の調査は、2019年4月に実施した「高齢者向けの金融サービスの利用状況に関する調査」である。これは、家森信善・上山仁恵・柳原光芳「高齢者の金融リテラシー計測の試み」(RIEB DP2018-J06 2018年)において、貯蓄や生活設計の面での行動と数々の金融リテラシーの尺度との関係を調べる調査を行ったことを受けて、高齢者のポートフォリオ選択面の行動と、数々の金融リテラシーの尺度との関係を調べた。これについては、家森信善・荒木千秋・上山仁恵「高齢者の金融リテラシーと資産運用」(RIEB DP2019-J09 2019年11月)の形で公表した。
第2の調査は、2019年7月に実施した「住宅ローン利用者の借入行動と金融リテラシーに関する調査」である。この調査では、望ましい金融行動と金融リテラシー(および、新たに採用したデットリテラシー)の尺度との関係を分析することを目指した。これについては、家森信善・上山仁恵「金融リテラシーと借り入れ行動」(RIEB DP2020-J01 2020年)として公表した。
最終年度であることから、これまでの研究活動のアウトリーチ活動にも注力した。具体的には、2019年10月に、日本FP協会兵庫支部や近畿財務局の協力を得て、公開シンポジウム「高齢社会の金融のあり方を考える―人生100年時代のファイナンシャル・プラニング―」を開催した(約200名の参加)。そのシンポジウムの成果をまとめて、2020年3月には、家森信善編著『人生100年時代の金融リテラシーと金融サービス』(経済経営研究叢書・金融研究シリーズ)を公表した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 高齢者の望ましい金融行動と関連の深い金融リテラシーは何か?―Lusardi and Mitchellの3大質問の有効性の検討―2020

    • 著者名/発表者名
      家森信善・上山仁恵・柳原光芳
    • 雑誌名

      生活経済学研究

      巻: 51 ページ: 1-17

    • 査読あり
  • [雑誌論文] わが国の高等学校における金融・証券教育の現状と課題―高等学校教員に対する調査結果に基づく考察―2020

    • 著者名/発表者名
      家森信善・上山仁恵・柳原光芳
    • 雑誌名

      経済経営研究年報

      巻: 69 ページ: 71-144

  • [学会発表] 高齢者の望ましい金融行動と関連の深い金融リテラシーは何か?-「高齢者の金融リテラシーと金融行動に関する調査」に基づく分析-2019

    • 著者名/発表者名
      家森信善・上山仁恵・柳原光芳
    • 学会等名
      生活経済学会 第35回研究大会
  • [学会発表] わが国の高等学校における金融・証券教育の現状と課題―高等学校教員に対する調査結果の概要―2019

    • 著者名/発表者名
      家森信善・上山仁恵・柳原光芳
    • 学会等名
      日本FP学会研究大会
  • [図書] 人生100年時代の金融リテラシーと金融サービス2020

    • 著者名/発表者名
      家森信善編
    • 総ページ数
      181
    • 出版者
      神戸大学経済経営研究所・経済経営研究叢書(金融研究シリーズ)No.8

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公開日: 2021-01-27  

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