研究課題/領域番号 |
17K18564
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
羽森 茂之 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (60189628)
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研究分担者 |
有木 康雄 神戸大学, 都市安全研究センター, 名誉教授 (10135519)
中村 保 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (00237413)
金京 拓司 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (50527637)
竹内 憲司 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (40299962)
衣笠 智子 神戸大学, 社会システムイノベーションセンター, 教授 (70324902)
滝口 哲也 神戸大学, 都市安全研究センター, 教授 (40397815)
井上 武 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (20450546)
田中 克幸 神戸大学, 工学部, 研究員 (80448167)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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キーワード | 持続的成長可能性 / データサイエンス / 環境・エネルギー / 人口・食料 / 途上国の貧困・格差 / 金融リスク |
研究実績の概要 |
主たる研究内容は以下の通りである。 環境・エネルギー問題:(a)干ばつ期の水資源管理のcollective decision makingに関する分析。(b)SEVs(battery-switching electric vehicles)とREVs(battery-recharging electric vehicles)の間の消費者の選択問題に関する分析。(c)日本における二酸化炭素排出量規制に関する政策についてCGE分析。(d)中国の火力部門における脱硝技術の選択に関する分析。 人口・農業・食料問題:(a)年齢構成と経済の開放度に関する分析。(b)中国における畜産物生産の地域区分と技術効率性に関する分析。(c)市町村の人口と財政支出に関する計量的分析。(d)中国における農家規模と土地生産性の非線形関係に関する分析。 途上国の貧困・格差問題:(a)開発途上国の金融発展と送金の貧困に及ぼす相互作用に関する分析。(b)ASEAN5か国を対象とした、エネルギー消費、人的資本、及びGDPの間の長期的関係に関する分析。 金融リスク問題:(a)国際的なCDS市場に注目したCDS市場と国際金融危機との関係、CDS市場間の相互依存関係、及び、CDS市場と他の金融市場との依存関係等に関する分析。(b)ドイツとCEEC3か国の国際収益率に関する相互依存関係について分析。(c)日本企業を対象に機械学習の手法を用いた倒産可能性リスクに関する分析。 海外の研究者とのネットワーク構築:研究代表者が新たに4つの国際学術専門誌の編集委員に就任し、さらに、Journal of Risk and Financial ManagementのSpecial Issue, "Empirical Finance"のGuest Editorとして編集を行うこととなった。米国University of Hawaii at Manoa その他の研究機関と共同して国際カンファレンスを開催した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究面に関しては、環境・エネルギー問題、人口・農業・食料問題、途上国の貧困・格差問題、金融リスク問題等の各分野において、英文研究書の出版、国際学術雑専門誌への論文の出版及び投稿、国際カンファレンスでの研究報告等、順調に進んでいる。 海外の研究者とのネットワークの構築に関しては、当初の予想以上に進んでおり、世界的に一定の評価を得ることのできるプロジェクトとなりつつある。
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今後の研究の推進方策 |
1.研究代表者・研究分担者の間で、定期的にメンバーの会合を兼ねた研究会を開催し、各グループの研究の進捗状況をメンバー間で共有する。 2.本研究成果を内外のカンファレンス等で報告し、研究者との交流を通じて最新の研究動向をの把握を行うと同時に、共同研究拡大の契機とする。 3.本研究プロジェクトから得られた研究成果を国内外のカンファレンス等で積極的に研究報告を行う。また、そこで得られたコメントをもとに論文の修正を行い、その学術成果を海外の学術専門誌に投稿する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗状況により、英文校正とソフトウエアの更新を延期することにしたため。
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