実施予定であった「購買行動の行動ログと調査回答の乖離の理解」「介入を伴う調査法の実施と実購買行動との比較」として、具体的にネット上で提供されるサービスの中でも比較的利用頻度や消費額の大きいアプリゲームに着目し、ゲームアプリの利用時間を質問調査で聞いた回答値とログで得た値を比較する調査を実施した。結果としてログに対して調査での利用時間の回答は平均としては過小回答になるものの、個人差が大きいこと、およびその個人差が属性情報やいくつかの行動経済学的な指標によって説明できることが明らかになった。 また購買履歴について実際の行動ログが得られる対象者パネルに対して回顧式の調査を実施し、乖離の程度を把握するのみならずメンタルシミュレーションなどの介入法を伴う調査を実施し、乖離がどの程度減少するかを調べた。 さらに昨年実施した「介入を伴う調査法によるアドホックな調査手法の予測や回答者傾向の比較」については、予測のための追跡調査を実施した。 これらの研究結果について、現在3本の査読付き論文にまとめて投稿準備中である。
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