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2018 年度 実施状況報告書

国際社会福祉研究の可能性:イスラム教とソーシャルワーク

研究課題

研究課題/領域番号 17K18586
研究機関淑徳大学

研究代表者

松尾 加奈  淑徳大学, その他部局等, 助教 (60727478)

研究分担者 藤森 雄介  淑徳大学, その他部局等, 教授 (20364896)
ゴウホリ ヨゼフ  淑徳大学, その他部局等, 准教授 (80611152)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワードイスラム教ソーシャルワーク / 国際ソーシャルワーク / インディジナス / ソーシャルワーク教育
研究実績の概要

日本のソーシャルワーカーの資格である社会福祉士の倫理綱領や、その養成課程で使用されている教科書においては、キリスト教の価値観に基づくヨーロッパで生まれたソーシャルワーク専門職の実践活動をソーシャルワークと捉えている。本研究では日本において主流となっているヨーロッパで生まれアメリカで醸成されたソーシャルワークを「西欧ルーツのソーシャルワーク」と捉える。一方、世界には、宗教上の教義に沿った宗教者の活動や、コミュニティの中で専門職ではない人々が実践する様々な相互扶助・支援の活動が存在している。本研究は、キリスト教以外の宗教とソーシャルワークの関係に着目し、西欧ルーツのソーシャルワーク専門職によらない活動も包含するソーシャルワーク定義の議論が必要であると仮説をたてた。イスラム教徒によるソーシャルワークと類似の活動については、日本のソーシャルワーク専門職養成の教科書に書かれていない。イスラム教徒が人口の大半を占める国や国家の主要な宗教と位置付けられている国(パキスタン・インドネシア・バングラデシュ・マレーシア)を対象とし、対象国におけるソーシャルワーク教育の現状とカリキュラムに関する比較研究を進めている。平成30年度は、専門職ではないイスラム教徒によるソーシャルワークの事例を収集し、ソーシャルワーク教育の現状を調査した。平成31年度は、研究協力者により調査対象国におけるソーシャルワーク教育の実習機関の調査を行い、調査研究成果を日本国内で発表する予定である。この研究は、国際社会福祉研究領域のフレームワーク構築を目指す一歩である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成30年度に研究協力者との国際会議を予定していたが、研究代表者・分担者が他の業務での国際会議の企画及び開催が年度内に複数重なったため実施できなかった。

今後の研究の推進方策

調査対象国の研究協力者との連携は順調であり、また研究体制も引き続き確立できている。年度内に研究協力者を招聘し国際会議を開催するという企画を進めることで、研究遂行が進むと考えている。

次年度使用額が生じた理由

研究計画にて予定していた国際会議の開催が実現しなかったため次年度使用額が生じた。2019年度に研究協力者の日本への招聘を予定している。

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公開日: 2019-12-27  

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