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2018 年度 実施状況報告書

混合研究法による社会学方法論の新スタンダードの構築:データと理論の統合への挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 17K18587
研究機関成蹊大学

研究代表者

小林 盾  成蹊大学, 文学部, 教授 (90407601)

研究分担者 山田 昌弘  中央大学, 文学部, 教授 (90191337)
ホメリヒ カローラ  北海道大学, 文学研究科, 准教授 (60770302)
内藤 準  成蹊大学, 文学部, 准教授 (00571241)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワード混合研究法 / 社会学方法論 / データ / 理論 / ライフコース
研究実績の概要

本研究の目的は、混合研究法のフレームを拡張し、これまでの量的データと質的データの統合だけでなく、理論も含めた統合に挑戦することである。現代の多様で複雑な社会は、統一的視点から複眼的に解明する必要がある。そこで、ライフコースの多様化を事例とし、定式化を試みる。その結果、もし成功すれば画期的なブレーク・スルーとなり、今後の社会学方法論の新しいスタンダードを構築できるので、社会学方法論の方向を大きく変革させる可能性がある。そのために、(1)第1段階として、データ収集と理論構築を行なう。(2)第2段階として、データの統合を行なう。(3)最終的に、統合方法を汎用性のある5パターンほどに集約し定式化することで、量的データ、質的データ、理論の3方向から多面的にアプローチすることが社会学方法論の新スタンダードとなる可能性を探索する。
2017年度は、第1段階として、データ収集と理論構築を行なった。ライフコース格差科研に協力する形で、2018年社会階層とライフコース全国調査(対象者約1200人)を実施し、並行して個人化理論の方法論的意義を集中的に検討した。
2018年度は、第2段階として、データ統合を行なった。ライフコース格差科研から2015年社会階層とライフコース全国調査(対象者約1万2千人)、2018年社会階層とライフコース全国調査、インタビュー調査データ(対象者約25人)の提供を受けて、全員で第1回統合を行った。その成果を、小林盾他編『変貌する恋愛と結婚:データで読む平成』(新曜社、2019年)として発信した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定どおり、第1段階のデータ収集と第2段階のデータ統合を実施し、成果を発信できた。

今後の研究の推進方策

今後は、最終段階の統合方法の定式化を着実に進めていくことで、社会学方法論の新スタンダードの構築を実現させる。

次年度使用額が生じた理由

(理由)統合作業がインターネット上で順調に進み、対面での会合が予想より少ない回数ですんだため.
(使用計画)その分の会合を次年度に開催する.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 5件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「だってキャバ嬢って楽に稼げる仕事ですから」:合理的選択理論によるキャバクラ嬢のインタビュー・データ分析2019

    • 著者名/発表者名
      小林盾
    • 雑誌名

      成蹊人文研究

      巻: 27 ページ: 57-79

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 理美容師の志望者はどのような動機をもつのか:自由回答の計量テキスト分析2019

    • 著者名/発表者名
      森田厚,小林盾,川端健嗣
    • 雑誌名

      成蹊大学文学部紀要

      巻: 54 ページ: 1-10

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 主観的ウェル・ビーイングにおける美容資本の役割はなにか:2018年インドネシアの地方自治意識調査の計量分析2019

    • 著者名/発表者名
      小林盾,西村謙一,川端健嗣
    • 雑誌名

      ソーシャル・ウェルビーイング研究論集

      巻: 5 ページ: 29-46

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] Well-being Inequality in Asia: Comparative Analysis of Happiness in Eight Countries2018

    • 著者名/発表者名
      J. Kobayashi and D. Aldar
    • 雑誌名

      The Senshu Social Well-being Review

      巻: 5 ページ: 75-82

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] インドネシアにおける容姿の規定メカニズムの計量分析:美しさは生まれつきか,合理的な投資戦略か2018

    • 著者名/発表者名
      小林盾,西村謙一
    • 雑誌名

      アジア太平洋研究

      巻: 43 ページ: 197-208

    • オープンアクセス
  • [図書] 変貌する恋愛と結婚:データで読む平成2019

    • 著者名/発表者名
      小林盾,川端健嗣編
    • 総ページ数
      278
    • 出版者
      新曜社
    • ISBN
      978-4788516304
  • [備考] ライフコース格差研究プロジェクト

    • URL

      http://www.fh.seikei.ac.jp/kazoku/index.html

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公開日: 2019-12-27  

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